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第1回 カエルの鳴き声は貝の音
今から50年ほど前は、まだ録音機が一般化していませんでした。
テレビは間もなく登場しますが、まだラジオだけの時代でした。
ラジオドラマもまだ生(ナマ)放送が中心でした。
セリフも生、音楽も生、音響効果も、もちろん生でした。
録音機が無いので、ドラマの中で使いたい音を外に録音しには行けません。
したがって、生放送のスタジオで道具などを使って目的の効果音を表現しました。
例えば、自然現象の風、雨、雷、波、川の流れ交通機関の蒸気機関車、電車、自動車、飛行機から動物の鳴き声など、殆どがそうです。スタジオで道具や笛や手足を使って表現するものを「ナマ音」と言います。また本物に似た音を表現するのをナマ音の中でも「擬音効果」と言います。ナマ音等の道具のセッティングだけでも大変で、ラジオドラマのスタジオは毎回、もう修羅場の連続でした。
その中でも動物の鳴き声は種類も多く大変に苦労しました。
小動物や昆虫などは竹で出来ている「竹笛」を使いました。
しかし、カエルの鳴き声は赤貝の貝殻の二枚の背中どうしをこすりあわせます。
「ゲロゲロゲロ」と鳴き声が発生します。貝殻を持っている掌(てのひら)の空間を上手に指で開け閉めすると「ゲロゲロ・ケロケロ」とものの見事に行程の鳴き声に変化します。
2、3人で鳴き交わし残響を付加すれば、立派な田んぼの風景が表現できます。
だれが考えたかはわかりませんが、歌舞伎の世界から入ってきたようです。
私は、貝殻をいつも持って歩いています。何時でもお教えします。
今までは本物のカエルの鳴き声は多種に渡り録音されCDも発売されています。しかし貝のカエルはアニメとかマンガには有効な効果音です。カエルが変身するようなところには、もうピッタシのものです。今でも、オモシロくて大切な効果音なのです。
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